一般社団法人
微生物対策協会

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2022/06/07   

カビとアレルギー

アレルギーとは、カビ、細菌、ウイルス、花粉などの異物が体内に侵入し、異物に対して防衛反応として働く過剰な免疫反応を起こすことをいいます。 アレルギーの種類にはⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型アレルギーの4種類があります。

空中に飛散するカビや細菌、ウイルスなどを吸い込み体内に侵入した微生物などに対してIgE抗体が関与するⅠ型アレルギーは気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎などをおこしているといわれています。10歳前後(小学校4,5年生)の子供では、体内のIgE抗体量が多く環境要因に作用されやすいともいわれています。

建物内でのアレルギーの原因の一つとされているカビによる健康被害の多くは、カビの胞子を吸い込むことによる気管支喘息や皮膚や目などに付着して感作されるアレルギー疾患で、カビの胞子を長期間吸い続けたり、体にカビの胞子が付着したりすることによりアレルギー発症の可能性は高くなります。

喘息や鼻炎、湿疹の症状は建物内の結露とカビの発生が関係しています。

結露・カビが発生する建物では、発生しない建物よりも呼吸器系の症状が現れるリスクが30~50%高いことが報告されています。

近年、建物の気密性の向上と換気不足が原因の結露によるカビ汚染のご相談が増えております。これは、微生物によるアレルギー疾患の誘発因子に対する暴露リスクが年々高くなってきているものによります。カビによるアレルギー等の症状の軽減、またアレルギーを起こさないための建物内の空気質への意識が求められています。

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