一般社団法人
微生物対策協会

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2022/03/09   

カビの基礎知識 ”カビ”とは

Q.カビは、どのような生物ですか?

A. カビは、真菌類と呼ばれる微生物の通称です。

カビは単体では目で見ることはできない微小な生物ですが、栄養物を吸収して増殖し集落になると目に見えるようになります。

カビは花粉やダニと同じようにアレルギーの原因になる生物です。

Q.カビが発生しやすい場所や温度は?

A. かびは一般的に湿度70%以上、気温25℃~30℃、そして栄養分を好みます。

これらの条件がそろえばカビはどこにでも繁殖します。近年、冬の時期においても室内外の温度差において結露が発生しカビが繁殖することがあります。

カビを発生させないためには、医高湿度低減対策や結露の防止およびハウスダストの除去が重要になってきます。

Q.カビを吸い込んだらどうなりますか?

A. カビの胞子やハウスダストに含まれるカビは、吸い込むことによりヒトの肺の中に入ります。多くのカビは感染することはなく、からだの免疫機能によりすみやかに排除されます。しかし、大量に吸い込むことによりアレルゲンとなり鼻炎、喘息、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことがあります。また、免疫機能の低下により感染して真菌症になることがあります。

Q.からだにカビが生えるって本当ですか?

A. からだにカビが生えることはあります。からだにカビが感染することを真菌感染症といいます。からだの外からカビが入り感染する外因性感染と、からだの中に常在真菌として生息しているカンジダなどのカビが、からだの免疫機能の低下により感染する内因性感染があります。

Q.カビアレルギーにはどのような種類がありますか?

A. カビ胞子を長期間吸い込み続けることによりアレルギー発症の可能性は高くなります。

カビアレルギーの種類には、気管支喘息や鼻炎などのⅠ型アレルギー、アスペルギルス属などによるアレルギー性気管支炎であるⅢ型アレルギー、トリコスポロン属による夏型過敏性肺炎などのⅢ型・Ⅳ型アレルギー、カンジダ属によるアトピー性皮膚炎などがあります。

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