一般社団法人
微生物対策協会

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2022/06/29   

夏型過敏性肺炎

空気中に漂うカビなどを吸いこむことで起きるアレルギー反応を過敏性肺炎といいます。この過敏性肺炎のなかで70%以上をしめるのが夏型過敏性肺炎です。

症状として、発熱、痰のからまない咳、息苦しさなどの症状があります。また呼吸困難も重症化することによりおきる場合もあります。

原因菌はトリコスポロンというカビの一種です。夏になると咳や発熱、倦怠感などで夏風邪と間違われやすいことがありますが、自己判断において市販の風邪薬を飲んで永く症状の改善がみられず悪化することが多々おきています。夏風邪かな?そんな症状の場合には呼吸器内科を受診してください。

高温多湿の気密住宅において朽ちた木部に発育していることも確認されています。トリコスポロン・アサヒの胞子を吸いこむことによりアレルギー反応を発症。肺、消化管より血行感染し播種性を伴い肺炎、肝機能障害、腎障害など多臓器症状をひきおこします。夏期に発生し、冬には終息する特徴がありますが発生菌を取り除くことにより翌年の発症は避けられます。

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