一般社団法人
微生物対策協会

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2022/06/06   

建物の湿度とカビ

梅雨の時期がきました。湿気が多いと不快指数が上がるほか、室内ではカビが発生しやすくなります。場合によってはカビが原因でさまざまな健康被害につながることもあります。

梅雨になると空気中の水蒸気量が多く湿度が高くなります。湿度70%以上になるとムシムシ感やジメジメ感という不快さを感じたりします。

この湿気によりカビは繁殖する環境が整います。湿気っぽい、カビ臭いは梅雨時には特に感じやすいものです。

建物内では湿った空気が滞留し、湿気がたまりやすい場所や換気不足そして外気と室内との温度差が高い場合。また埃や汚れが溜まっている場合などカビの好む環境となります。

換気をしたり湿度を下げる工夫どと共にこまめな掃除を心がけ温度や湿度のコントロールに気を配りし、カビの増殖を防ぐことが大切な時期です。

カビの発生しやすい建物の事例

・断熱性が不十分などの原因による壁内や窓の結露

・換気や掃除などが不十分

・外気と室内の温度差や温度変化が大きい

近年においての断熱性能の向上への取り組みに伴う気密性能の向上に際して、建物全体の換気性能の不足が建物内での空気汚染を表面化しているとも感じます。

この換気不足とは湿気の排出を効果的に行えない「ダンプネス」という湿度の高い環境下に住む人がカビのアレルギーや喘息などの関係が示唆されてきました。

気候変動に伴う平均気温の上昇を考慮した断熱・空調と建物のあり方、またそれに伴う建物内の空気質が及ぼす影響がテーマとされる検査は一層求められます。

次回は、カビとアレルギーについて掲載いたします。

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