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微生物対策協会

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2025/08/04   

もうカビさせない!玄関の湿気とカビを防ぐ5つの方法

玄関に発生するカビが取れずに困っていませんか?湿気が原因かもしれません。
【記事を読んで分かること】玄関のカビの原因や発生しやすい場所、効果的な湿気対策と除去方法がわかります。
【記事を読むメリット】毎日使う玄関を清潔に保ち、カビの発生を防ぐ日常習慣が身につきます。

玄関は家の出入り口であるにも関わらず、換気が行き届かず湿気がこもりやすい場所です。湿度が高まることでカビが好む環境が整い、気づかぬうちにカビの温床となってしまいます。ここでは、玄関における代表的な湿気の原因と、その影響について解説します。

玄関は外気と直接つながる場所のため、室内外の温度差によって結露が発生しやすくなります。特に冬場など外が冷えていると、室内の暖かい空気が玄関の冷たい壁やドアに触れた際、水滴として現れるのです。この結露が長時間放置されると、壁や床、さらには靴箱の裏側などにカビが繁殖しやすくなります。

また、玄関ドアの素材が金属やガラスの場合、温度差の影響を受けやすく、湿度が急激に高まることも。梅雨時や寒暖差の激しい季節は特に注意が必要で、こまめな結露チェックがカビ予防には欠かせません。

多くの家庭では玄関が狭く、窓もなく換気がしづらい構造になっています。そのうえ、最近の住宅は断熱性や密閉性が高いため、空気の流れが生まれにくく湿気がこもりやすくなっているのです。特に雨の日や濡れた傘・靴をそのまま置いておくと、湿度は急上昇し、カビが繁殖しやすい環境になります。

また、玄関の床材やマット、収納スペースに湿気が溜まることで、見えない場所でカビが広がっている可能性も。日々の生活で見落としがちな“玄関の空気のよどみ”が、カビ発生の大きな引き金となります。換気扇の設置やドアの開閉による定期的な空気入れ替えが効果的です。

玄関は狭い空間であるにも関わらず、さまざまな素材や物が集まるため、カビが発生しやすい“条件の揃った場所”です。特に、見えにくい部分や通気が悪い箇所にはカビが潜みやすく、知らず知らずのうちに広がってしまうこともあります。ここでは、特に注意すべき2つのポイントを紹介します。

玄関の中でも特にカビが発生しやすいのが下駄箱の中です。靴は外から持ち帰った湿気や泥、汗を含んでおり、収納直後は湿度が急激に上昇します。そのまま密閉された空間に置いておくと、下駄箱内部はカビにとって最適な繁殖環境となります。

また、革靴や布製のスニーカーなどは湿気を吸収しやすく、表面や中敷きにカビが生える原因となります。特に使用頻度の少ない靴や、季節外れで長期保管している靴にカビが付着していることも珍しくありません。下駄箱に除湿剤や消臭剤を入れる、こまめに扉を開けて換気を行うといった対策が効果的です。

玄関の床や壁、ドアの周辺は、靴についた雨や泥、湿った傘のしずくなどで常に湿気にさらされています。これらの場所は見た目が乾いていても、素材の奥深くまで湿気が浸透していることがあり、ふとした拍子に黒カビや赤カビが浮き出してくる場合もあります。

特に玄関マットの裏や、壁の角、ドアのゴムパッキン部分などは見落としがちで、カビの温床になりやすいポイントです。湿気が蓄積すると材質が劣化しやすく、健康だけでなく建物自体への悪影響も考えられます。掃除の際はこうした“隠れた湿気ゾーン”にも注目し、定期的な確認と手入れを心がけましょう。

カビを発生させないためには、湿気の管理が最も重要です。特に玄関のような通気の悪い場所では、日常的な対策が予防のカギとなります。ここでは、すぐに実践できる湿気対策の方法を2つご紹介します。簡単ながらも効果が高く、カビ知らずの玄関づくりに役立ちます。

玄関の湿気を減らす最も基本的で効果的な方法は、こまめな換気です。特に朝や入浴後、調理後など、室内全体の湿度が上がりやすい時間帯には意識的に玄関ドアを開けて空気を入れ替えましょう。また、雨の日の翌日なども湿度がこもりやすいため、外気の湿度を確認して換気を行うと効果的です。

もし玄関に窓や換気扇がない場合は、玄関ドアの上部に小さな通気口を設けるだけでも湿気の滞留を防ぐことができます。ドアを数センチ開けて風の通り道を作るのも良い方法です。ただし、防犯には十分に配慮してください。さらに、湿気の多い季節には除湿機や小型サーキュレーターを併用することで、より効果的に湿気を排出できます。

除湿対策には、便利なアイテムを活用するのも大切です。まずおすすめなのが市販の除湿剤です。下駄箱や壁際などに置いておくだけで、湿気を吸収してカビの発生を防ぎます。定期的に交換することで効果を持続できます。

さらに、調湿効果のある建材を玄関に取り入れるのも有効です。たとえば、珪藻土タイルや調湿壁材などは、湿度が高くなると水分を吸収し、乾燥すると放出する性質があり、自然に湿度をコントロールしてくれます。また、空気の流れを促すために、小型のサーキュレーターを玄関に設置するのも効果的です。風の流れが生まれることで湿気が一点に溜まりにくくなり、カビの発生リスクを大きく下げることができます。

どれだけ注意していても、完全にカビの発生を防ぐのは難しいことがあります。万が一カビができてしまった場合には、放置せずにすぐ対処することが大切です。カビは広がるスピードが早く、健康被害を引き起こす原因にもなります。ここでは、自分でできる対策と、プロに依頼すべき判断基準について解説します。

市販されているカビ取り剤は、家庭内で手軽に使える有効なアイテムです。スプレータイプやジェル状のものが多く、壁や床、ドア周りのカビにも直接塗布できるため便利です。ただし、使用する際は必ず換気を行い、手袋とマスクを着用するなど、安全対策を徹底してください。

カビ取り剤は漂白作用のあるものが多いため、素材によっては変色や劣化の原因となることもあります。使用前には必ず目立たない場所で試してから全体に使うのが安心です。また、カビが再発しないよう、除去後は乾いた布で拭き取り、乾燥させることが重要です。仕上げにアルコールスプレーなどで除菌しておくと、カビの再発防止にも効果が期待できます。

もし、広範囲にわたって黒ずみが出ていたり、異臭がするほどのカビが発生している場合は、無理に自力で除去しようとせず、専門業者に相談するのが賢明です。特に壁の内部や床下、下駄箱の裏側など、目に見えない場所にまでカビが広がっている可能性がある場合は、放置するほど悪化します。

プロの業者は、専用の機材や薬剤を使って徹底的に除去し、再発防止のコーティング処理まで施してくれることが多いため、安全性と確実性に優れています。費用はかかりますが、健康への影響や建材の劣化リスクを考えれば、長い目で見て有効な選択肢です。特に小さなお子様やアレルギー体質の方がいる家庭では、早めの対応が安心につながります。

カビの発生を防ぐには、除湿や除去といった対処だけでなく、日頃からの清掃・管理習慣が非常に重要です。玄関は家の「顔」とも言える場所。毎日使うからこそ、ちょっとした習慣を取り入れるだけでカビのリスクは大きく減らせます。ここでは、誰でもすぐに実践できる2つのポイントをご紹介します。

玄関の湿気管理は、日々のちょっとした気づきから始まります。まず、床や下駄箱の表面を毎朝軽く触ってみて「しっとりしていないか」をチェックしましょう。湿気が感じられたら、換気や除湿をすぐに行う習慣をつけることで、カビの初期発生を防げます。

また、傘や靴が濡れている日は、玄関内に持ち込まず、できるだけ屋外や風通しの良い場所で乾かすことが理想です。靴の中も湿気がこもりやすいため、新聞紙を詰めたり、シューズドライヤーを使うのも効果的です。湿度計を設置し、常に湿度60%以下を意識することで、目に見えないリスクに対応できます。

カビ対策の基本は「清潔を保つこと」。特に玄関は外からの汚れを持ち込む場所でもあるため、こまめな掃き掃除や拭き掃除が欠かせません。週に1回は玄関マットを干す、下駄箱の棚板を乾拭きするなど、細かい部分の掃除も心がけましょう。

収納方法にも工夫が必要です。靴を詰め込みすぎると通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。季節ごとに靴を入れ替えたり、使わない靴は不織布の袋に入れて保管するなど、“呼吸する収納”を意識すると効果的です。掃除と収納をルーティン化することで、カビの発生源を根本から断つことができます。

一般社団法人微生物対策協会は、「カビの検査と対策」を専門に行う協会です。私たちが日常的に過ごしている室内空間には、目に見えない微生物が数多く存在しています。中でも特に問題視されているのが「カビ」です。カビは、健康被害や建物の劣化を引き起こす大きな原因であり、その対策が急務となっています。

この協会は、平成27年に施行された「アレルギー疾患対策基本法」を法的根拠とし、アレルギー症状の予防や緩和を目的に設立されました。同法では、建築構造の改善や生活環境の見直しが推奨されており、私たちはその方針に基づいた活動を展開しています。

微生物対策協会の主な目的は、カビなどの環境微生物による住宅や車内空間の汚染リスクを把握し、生活環境の健全化を図ることです。具体的には、空気中に浮遊する微細な汚染物質を測定・可視化する「空気の見える化」を通じて、住まいの状態を明確に把握し、科学的根拠に基づいた対策を提案しています。

特に、建物内で最も多く確認されているのが「カビの被害」です。カビ菌は空中を漂い、落下した場所でも簡単には死滅せず、長く環境中に残ります。そのため、見えない場所に潜むカビまで正確に把握することが、健康で安全な暮らしを守るうえで非常に重要なのです。

私たちは、検査・調査を通して、見えないカビの存在を明らかにし、快適で清潔な住空間をサポートしています。家族の健康を守るためにも、カビのリスクに早めに目を向け、確実な対策を講じることが求められています。

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