一般社団法人
微生物対策協会

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2025/05/14   

畳のカビ掃除は要注意!やってはいけないNG行動と安全な取り方

畳にカビが生えて黒ずんできたけれど、どう掃除していいか分からないと悩んでいませんか?
【記事を読んで分かること】畳にカビが発生する原因、安全な掃除方法、再発を防ぐ予防策まで分かります。
【記事を読むメリット】畳を傷めずにカビを除去し、清潔で健康的な和室環境を保つ方法を知ることができます。

畳は日本の伝統的な床材ですが、湿気に非常に敏感な素材です。そのため、季節や使い方によってはカビが生えやすく、気づいたときには広範囲に広がってしまっていることもあります。ここでは、畳にカビが発生する主な原因を、「湿気」「素材」「環境」の3つの視点から解説します。

畳にカビが生える最大の原因は、湿気です。特に梅雨や夏場は、湿度が高くなることで空気中の水分が畳に吸収され、カビにとって理想的な繁殖環境が整います。湿度が60%を超え、温度が25〜30℃前後になると、カビは一気に増殖しやすくなります。

さらに問題なのは、畳は内部に湿気を溜め込みやすい構造をしているということです。部屋の換気が不十分だったり、家具で畳が覆われていたりすると、空気の流れが滞り、畳の内部に湿気がこもりやすくなります。畳の下の床材との間にも湿気がたまり、見えないところでカビが広がることも。

洗濯物の室内干し、加湿器の長時間使用、結露の放置など、日常のちょっとした行動が湿度を高める原因になっていることもあるため、知らないうちに畳がカビにさらされている可能性があるのです。

畳は「い草(いぐさ)」や「わら」を使って作られており、自然素材特有の吸湿性・保湿性を持っています。この性質は、湿度の調整に役立つ反面、長時間湿った状態になるとカビが発生しやすくなるという弱点も持っています。

特に、い草の表面に付着した汚れや皮脂、ホコリなどがカビの栄養源となり、そこに湿気が加わると、急速にカビが広がってしまいます。カビは畳の表面だけでなく、内部にも根を伸ばすため、放置すると奥深くまで侵食し、掃除だけでは除去しきれなくなることもあります。

また、近年はスタイロ畳(断熱材入りの畳)なども登場していますが、通気性が劣るタイプもあり、畳の構造や種類によってカビの発生リスクは異なることも理解しておく必要があります。畳の素材が持つ性質を知ることで、適切なメンテナンスや予防対策につなげることができます。

畳にカビを見つけたとき、焦って強くこすったり、薬品を使いすぎてしまうと、畳の表面が傷んでしまいます。カビをしっかり落とすことはもちろん大切ですが、畳の素材を傷つけないことも同じくらい重要です。ここでは、自宅で安全にできる掃除方法と、注意すべきポイントを詳しく解説します。

まずは、畳のカビを掃除する基本的な手順を確認しておきましょう。自宅で簡単に実践でき、かつ畳に優しい方法を以下に紹介します。

【準備するもの】
・乾いた雑巾または布
・消毒用アルコール(濃度70%前後)
・スプレーボトル
・掃除機(できればヘッドがブラシタイプ)
・ゴム手袋、マスク

【掃除の手順】
乾いた雑巾で畳の表面を軽く拭く
いきなり水拭きをするとカビが広がることがあるため、最初は乾拭きでカビやホコリをやさしく除去します。

アルコールスプレーを吹きかける
消毒用アルコールをスプレーボトルに入れ、カビが生えている部分に軽く吹きかけます。畳が湿りすぎないよう、量は控えめに。

やわらかい布でポンポンと叩き拭きする
こすらず、布でポンポンと叩くようにしてカビを拭き取ります。強くこすると畳が毛羽立ってしまうので注意しましょう。

掃除機で残ったカビやホコリを吸い取る
ブラシ付きの掃除機を使って、繊維の間に残った微細なカビやホコリをしっかり吸い取ります。

しっかり乾燥させる
掃除が終わったら、必ず換気をして乾燥させてください。可能であれば、扇風機や除湿機を併用すると効果的です。

畳掃除のポイントは、**「優しく」「水分を残さず」「しっかり乾燥」**の3つです。強い漂白剤や水拭きは避けるべきで、逆に畳を傷めてしまう原因となります。

【やってはいけないこと】
・強いアルカリ性洗剤や塩素系漂白剤の使用
・濡れ雑巾でゴシゴシと拭く
・濡らしたまま放置する
・表面だけをきれいにして内部を乾かさない

消毒用アルコールはカビの殺菌に効果的ですが、素材に影響を与えない範囲で使うことが大切です。また、掃除中はゴム手袋とマスクを着用し、カビの胞子を吸い込まないようにすることも忘れないでください。

掃除の仕上げには、畳用の除菌・抗菌スプレーを使用するのもおすすめです。定期的に使うことで、再発予防にもつながります。

畳にカビを見つけたとき、焦って強くこすったり、薬品を使いすぎてしまうと、畳の表面が傷んでしまいます。カビをしっかり落とすことはもちろん大切ですが、畳の素材を傷つけないことも同じくらい重要です。ここでは、自宅で安全にできる掃除方法と、注意すべきポイントを詳しく解説します。

まずは、畳のカビを掃除する基本的な手順を確認しておきましょう。自宅で簡単に実践でき、かつ畳に優しい方法を以下に紹介します。

【準備するもの】
・乾いた雑巾または布
・消毒用アルコール(濃度70%前後)
・スプレーボトル
・掃除機(できればヘッドがブラシタイプ)
・ゴム手袋、マスク

【掃除の手順】
乾いた雑巾で畳の表面を軽く拭く
いきなり水拭きをするとカビが広がることがあるため、最初は乾拭きでカビやホコリをやさしく除去します。

アルコールスプレーを吹きかける
消毒用アルコールをスプレーボトルに入れ、カビが生えている部分に軽く吹きかけます。畳が湿りすぎないよう、量は控えめに。

やわらかい布でポンポンと叩き拭きする
こすらず、布でポンポンと叩くようにしてカビを拭き取ります。強くこすると畳が毛羽立ってしまうので注意しましょう。

掃除機で残ったカビやホコリを吸い取る
ブラシ付きの掃除機を使って、繊維の間に残った微細なカビやホコリをしっかり吸い取ります。

しっかり乾燥させる
掃除が終わったら、必ず換気をして乾燥させてください。可能であれば、扇風機や除湿機を併用すると効果的です。

畳掃除のポイントは、**「優しく」「水分を残さず」「しっかり乾燥」**の3つです。強い漂白剤や水拭きは避けるべきで、逆に畳を傷めてしまう原因となります。

【やってはいけないこと】
・強いアルカリ性洗剤や塩素系漂白剤の使用
・濡れ雑巾でゴシゴシと拭く
・濡らしたまま放置する
・表面だけをきれいにして内部を乾かさない

消毒用アルコールはカビの殺菌に効果的ですが、素材に影響を与えない範囲で使うことが大切です。また、掃除中はゴム手袋とマスクを着用し、カビの胞子を吸い込まないようにすることも忘れないでください。

掃除の仕上げには、畳用の除菌・抗菌スプレーを使用するのもおすすめです。定期的に使うことで、再発予防にもつながります。

軽いカビであれば家庭の掃除で対応できますが、黒く変色して広範囲に広がっているような頑固なカビは、一般的な方法では完全に除去できません。ここでは、家庭でできる最終手段と、業者に依頼すべき判断ポイントについて紹介します。

畳の表面にカビがびっしり生えていたり、黒ずみが取れない場合、無理にこすって落とそうとすると畳を傷めてしまいます。そのようなときに検討したいのが酸素系漂白剤の使用です。ただし、これは畳の色を変えてしまうリスクがあるため、どうしても落としたいときの「最終手段」として使うようにしましょう。

【使用する場合の注意点】
・酸素系漂白剤を水で薄めて、綿棒や布にしみ込ませて少しずつたたき拭き
・作業後はしっかり水拭き+乾拭きで成分を残さない
・変色や素材の劣化の恐れがあるので目立たない場所でテストを

広範囲に及んでいる、カビ臭が強い、畳の中まで侵食していると感じる場合は、専門のカビ除去業者に依頼するのが最も安全で確実です。業者は専用の薬剤や高温スチームなどで奥まで処理してくれるため、再発リスクも抑えられます。

業者選びでは、「畳に対応した実績があるか」「防カビ処理まで行ってくれるか」「事前見積もりが明確か」といった点をチェックしましょう。

掃除や業者による処理でも対応できないほどのカビ被害がある場合、畳の張り替えが必要になることがあります。具体的には以下のようなケースが該当します。

  • 畳表(表面のい草部分)が黒く腐敗している
  • 畳の芯材まで湿気やカビがしみ込んでいる
  • 畳がブヨブヨして柔らかくなっている
  • カビ臭が畳から消えない

張り替えには、「表替え(表面のい草だけを交換)」と「新畳(畳全体を交換)」の2種類があり、被害の程度に応じて選ぶ必要があります。費用は表替えで1枚あたり5,000〜10,000円、新畳だと10,000〜20,000円が目安です。

長く使っている畳は、経年劣化でカビが再発しやすくなるため、10年を超えたら張り替えを検討するのも快適な住環境を保つためには有効です。

畳のカビは、発生してから対処するよりも発生させない環境づくりが何より大切です。日頃のちょっとした工夫と意識で、カビのリスクを大きく減らすことができます。ここでは、毎日の生活で取り入れられる湿度管理や便利な予防グッズについてご紹介します。

カビが繁殖しやすい湿度は60%以上。梅雨や夏場、また冬の結露が起こる時期は特に注意が必要です。畳を清潔に保つために、湿度管理と換気の習慣化が重要です。

【おすすめの湿度管理法】

  • 湿度計を設置して、室内湿度を常にチェック
  • 湿度が高い日は除湿機やエアコンの「除湿」モードを活用
  • 室内干しは避け、浴室や乾燥機での洗濯物乾燥を心がける
  • 冬場の結露対策として、暖房時はサーキュレーターで空気を循環させる

さらに、1日2回以上の換気も効果的です。窓を10分ほど開けて空気を入れ替えるだけで、室内にこもった湿気やカビの胞子を外に逃がすことができます。家具の裏や畳の下も空気が通るよう、配置を工夫することもポイントです。

最近では、畳のカビ対策に使える便利なグッズも多く登場しています。以下のようなアイテムを活用することで、より効果的に予防が可能になります。

【おすすめグッズ】

  • 畳用除湿シート(調湿マット):畳の下に敷いて湿気を吸収するシート。繰り返し使えるものもあり経済的。
  • 炭入り除湿剤:調湿効果と消臭効果があり、押し入れや畳部屋に最適。見えない湿気をしっかり吸収します。
  • 抗菌・防カビスプレー:掃除の仕上げに吹きかけることで、カビの再発を防止。無臭タイプもあり使いやすいです。

また、畳の上にじゅうたんやマットを敷きっぱなしにしないことも大事です。空気の流れが遮られ、湿気がこもってカビの原因になります。必要に応じて定期的に干したり、畳の面を露出させる時間をつくるようにしましょう。

日常のちょっとした習慣と道具選びで、畳を清潔に保ち、カビを寄せ付けない環境づくりが可能になります。

畳に生えるカビは見た目が悪いだけでなく、放っておくと健康にも悪影響を及ぼす存在です。さらに、表面上はキレイに見えていても、畳の内部や床下でカビが広がっているケースもあるため注意が必要です。ここでは、畳カビによる健康リスクと、見逃しがちな隠れた被害について解説します。

畳に生えたカビは、空気中に胞子(ほうし)を放出し、それを吸い込むことでさまざまなアレルギー症状を引き起こす可能性があります。特に小さな子どもや高齢者、アレルギー体質の方にとっては深刻な問題です。

【主な症状】

  • くしゃみ・鼻水・咳・喉の痛み
  • 皮膚のかゆみや湿疹
  • 目のかゆみ・赤み
  • ぜんそくの悪化や発作
  • 慢性的な頭痛やだるさ

また、カビには「マイコトキシン」という有害な毒素を出す種類もあり、長期間吸い続けることで免疫力の低下や呼吸器疾患を引き起こすリスクも指摘されています。

畳のカビは、日常生活の中で気づかぬうちに体内へ影響を与えているかもしれません。カビ臭が気になる、体調に変化があると感じたら、畳の状態を見直してみることをおすすめします。

畳のカビは表面だけでなく、内部や下地、さらには床下まで広がっていることもあります。特に、定期的に畳を持ち上げていないご家庭では、見えない場所でカビが進行している可能性も十分にあります。

【見逃しがちなカビのサイン】

  • 畳を踏んだときにふわっとした感触がある
  • 畳の一部が変色している
  • 畳の周辺や押し入れがカビ臭い
  • 畳の下から風が通らず湿気がこもっている

こうした状態を放置すると、カビが床材や構造材まで侵食し、建物そのものの劣化にもつながります。畳の裏や床下の定期的なチェックを行い、早期に異常を発見することが、健康と住まいを守るうえで非常に大切です。

一般社団法人微生物対策協会は、「カビの検査と対策」を柱とした専門団体として、健康的で快適な住環境づくりをサポートしています。私たちの暮らす空間には、目に見えないカビや細菌といった微生物が存在し、時に健康被害や建物の劣化を引き起こすことがあります。そうした問題に対処するため、協会では空気中の汚染物質の“見える化”を通じて、正確な診断と効果的な対策を提供しています。

協会の設立は、平成27年に施行された**「アレルギー疾患対策基本法」**に基づいています。この法律は、アレルギーの症状悪化を防ぐために、生活環境の改善や建築構造の見直しを推進するものであり、私たちはこれに則って活動を展開しています。

主な取り組みとしては、住宅や車内などの空間に存在するカビや微生物の検査・調査・分析を行い、目に見えないリスクを数値として明らかにします。特に畳や壁紙、天井といった日常生活で直接触れる場所に潜むカビは、健康を害する大きな原因となるため、的確な把握と迅速な対応が求められます。

また、検査結果に応じて必要な対策を提案し、必要であれば専門的な処理や改善案も提供。住まいの快適性を損なうことなく、安心して過ごせる環境を守るための支援を行っています。現代の住宅は高気密・高断熱化が進む一方で、換気不足や湿気の滞留によるカビ問題が深刻化しており、専門的な知見がより一層求められる時代です。

私たち微生物対策協会は、「見えないリスクに気づく力」と「見える化による安心」を提供することで、公衆衛生と住環境の向上に寄与してまいります。

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